昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。
by isohaetori
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写真や文章の無断転載は禁止します。
Copyright © 2009-2019
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生き物屋の集い@三浦
今日は恒例の(?)生き物屋の集いに参加すべく、朝から三浦半島へ向かった。メンバーは、当ブログではお馴染みのしおさい博物館の倉持さんご夫妻、生物画家の川島さん、そして今日初めてお会いする日大の学生さん鈴木君。残念ながら妻は欠席。今回の活動内容は、鳥の骨を掘り出した後カニを調べてついでに虫も採ろう、というなんだか凄いプランである。
※個人が特定できないよう、人物写真は小さめにしてお送りします(バレバレ?)
午前の部:コアホウドリの骨を発掘
午前10時、三浦半島の某海岸に怪しい男女5人が集結。まず何をするかと言えば…『ホネ掘り』である。昨秋、ここに打ち上げられたコアホウドリの死体を倉持さんが埋めておいたのだが、そろそろその骨を掘り出してみようかということになったのだ。
現場に到着。掘るべき場所は目印の大きな石のおかげで難なく見つけることができた。早速墓荒らしを開始する怪しい人々。犯罪の匂いがする。「犯人は現場に戻るって言いますよね…」と鈴木君。確かに!
埋めた当時は砂地だったはずが、いつの間にかこんな草ぼうぼうの状態に! 根っこが絡まって掘りにくそう。墓荒らしに手を染める川島画伯。
掘りだされた骨がこちら。骨がばらけないよう、洗濯ものネットに入れて埋めておくという小技が冴える。こうすることで細かい骨も失くさないで済む。これ重要ですよ!
ビニールを敷き、骨の選り分け作業に入る。大のオトナ5人がこんな作業をしていると怪しさ満点だね…。川島さんや獣医学を学ぶ鈴木君はやたら骨に詳しく、「これは○○骨、こっちは○○骨」と専門用語を駆使しててきぱきと仕分けするのだが、ホネ素人の私はさっぱり分からず、「これは、えー、小さい骨ですね」などと無難かつ無意味なコメントを残すにとどまる。
かなり分解が進んでいたため、黄ばんでボロボロになりつつある骨。一年埋めたのはちょっと長過ぎたようだ…。これを組み上げるのには相当苦労しそうである。
頭骨はさすがにカッコイイ。
完全に骨だけになっていたため、ここに死体の分解者である昆虫の姿はなかった。しかしたまたまキイロケアリのコロニーが近くにあったため、骨のソーティング中にアリノスシミが何匹も出てきてちょっと得した気分に…。
午後の部:カニの巣穴掘り
倉持さんによると、この浜にはスナガニが2種(以上?)いるらしい。そこで、巣穴に隠れているヤツを掘り出してその種が何なのか見極める…というのが午後の作業。彼らは砂浜に深い穴を掘って生活しているので、掘り上げるのはなかなか困難ということである。
これがその巣穴。↓
早速掘ってみる。坑道を途中で見失わないよう、草の茎を巣穴に挿しこんで掘り進める。これは夏にハナダカバチでやったのと同じ手法だ。手鍬やスコップでガシガシ掘る。
50センチほど掘ったあたりで…出ました!
これはミナミスナガニとのこと。か、可愛い…。模様が格調高いなー。
驚いたことに、このカニはあっという間に色が変わる。掘り出した直後は黒っぽかったのに、白いバケツに入れて十数分後には白っぽい色になっているのだ! カエルさんもびっくりの変身術である…カニのくせに(笑)。
まずは一匹掘り出して気を良くしたが、後が続かない。途中で坑道を見失ったり、巣穴自体が既にもぬけの空だったりして、全然追加できないのだ。なにしろ連中の巣穴は恐ろしく深いので大穴を掘らなければならず、これが結構大変。上半身がすっぽり入るような穴を掘っても出てこなかった時の虚しさはなかなかのものだ。ちなみにこれは60センチほど掘って失敗した穴。こういう時は徒労感が残る…。
まあ、一応普通のスナガニも確認できた(死体だったけど)ので空振りではなかったが、それにしてもこの類の研究をやる人は大変だろうと思う。
穴を掘っているとたくさん出てくるのがハマダンゴムシ。深いところほど大きい個体が多かったが、そろそろ越冬態勢に入っているのだろうか?
正面顔が可愛い。
ひとしきりカニ穴を掘りまくった後は場所を変え、海岸性昆虫の調査。日が暮れるのが早いので数は稼げなかったが、普通種はそこそこ押さえられたと思う。このへんの浜は今後も定期的に調べて、データの蓄積に努めたい。
今回もいろんな生き物に出会えて楽しかった。また三浦に呼んでください!
本日の結論:
・鳥を埋めたら早めに掘り出しましょう
・コアホウドリも色々と異物を飲みこんでいることがある
・アリノスシミは可愛い
・海ハネの生息状況を定量的な調査で説明できるようにならないものか
・みんなで死体を掘っていると怪しまれる
・みんなでカニを掘っていると怪しまれる
・みんなで虫を採っていると怪しまれる
・我々はだいたい怪しい
※個人が特定できないよう、人物写真は小さめにしてお送りします(バレバレ?)
午前の部:コアホウドリの骨を発掘
午前10時、三浦半島の某海岸に怪しい男女5人が集結。まず何をするかと言えば…『ホネ掘り』である。昨秋、ここに打ち上げられたコアホウドリの死体を倉持さんが埋めておいたのだが、そろそろその骨を掘り出してみようかということになったのだ。
現場に到着。掘るべき場所は目印の大きな石のおかげで難なく見つけることができた。早速墓荒らしを開始する怪しい人々。犯罪の匂いがする。「犯人は現場に戻るって言いますよね…」と鈴木君。確かに!
埋めた当時は砂地だったはずが、いつの間にかこんな草ぼうぼうの状態に! 根っこが絡まって掘りにくそう。墓荒らしに手を染める川島画伯。
掘りだされた骨がこちら。骨がばらけないよう、洗濯ものネットに入れて埋めておくという小技が冴える。こうすることで細かい骨も失くさないで済む。これ重要ですよ!
ビニールを敷き、骨の選り分け作業に入る。大のオトナ5人がこんな作業をしていると怪しさ満点だね…。川島さんや獣医学を学ぶ鈴木君はやたら骨に詳しく、「これは○○骨、こっちは○○骨」と専門用語を駆使しててきぱきと仕分けするのだが、ホネ素人の私はさっぱり分からず、「これは、えー、小さい骨ですね」などと無難かつ無意味なコメントを残すにとどまる。
かなり分解が進んでいたため、黄ばんでボロボロになりつつある骨。一年埋めたのはちょっと長過ぎたようだ…。これを組み上げるのには相当苦労しそうである。
頭骨はさすがにカッコイイ。
完全に骨だけになっていたため、ここに死体の分解者である昆虫の姿はなかった。しかしたまたまキイロケアリのコロニーが近くにあったため、骨のソーティング中にアリノスシミが何匹も出てきてちょっと得した気分に…。
午後の部:カニの巣穴掘り
倉持さんによると、この浜にはスナガニが2種(以上?)いるらしい。そこで、巣穴に隠れているヤツを掘り出してその種が何なのか見極める…というのが午後の作業。彼らは砂浜に深い穴を掘って生活しているので、掘り上げるのはなかなか困難ということである。
これがその巣穴。↓
早速掘ってみる。坑道を途中で見失わないよう、草の茎を巣穴に挿しこんで掘り進める。これは夏にハナダカバチでやったのと同じ手法だ。手鍬やスコップでガシガシ掘る。
50センチほど掘ったあたりで…出ました!
これはミナミスナガニとのこと。か、可愛い…。模様が格調高いなー。
驚いたことに、このカニはあっという間に色が変わる。掘り出した直後は黒っぽかったのに、白いバケツに入れて十数分後には白っぽい色になっているのだ! カエルさんもびっくりの変身術である…カニのくせに(笑)。
まずは一匹掘り出して気を良くしたが、後が続かない。途中で坑道を見失ったり、巣穴自体が既にもぬけの空だったりして、全然追加できないのだ。なにしろ連中の巣穴は恐ろしく深いので大穴を掘らなければならず、これが結構大変。上半身がすっぽり入るような穴を掘っても出てこなかった時の虚しさはなかなかのものだ。ちなみにこれは60センチほど掘って失敗した穴。こういう時は徒労感が残る…。
まあ、一応普通のスナガニも確認できた(死体だったけど)ので空振りではなかったが、それにしてもこの類の研究をやる人は大変だろうと思う。
穴を掘っているとたくさん出てくるのがハマダンゴムシ。深いところほど大きい個体が多かったが、そろそろ越冬態勢に入っているのだろうか?
正面顔が可愛い。
ひとしきりカニ穴を掘りまくった後は場所を変え、海岸性昆虫の調査。日が暮れるのが早いので数は稼げなかったが、普通種はそこそこ押さえられたと思う。このへんの浜は今後も定期的に調べて、データの蓄積に努めたい。
今回もいろんな生き物に出会えて楽しかった。また三浦に呼んでください!
本日の結論:
・鳥を埋めたら早めに掘り出しましょう
・コアホウドリも色々と異物を飲みこんでいることがある
・アリノスシミは可愛い
・海ハネの生息状況を定量的な調査で説明できるようにならないものか
・みんなで死体を掘っていると怪しまれる
・みんなでカニを掘っていると怪しまれる
・みんなで虫を採っていると怪しまれる
・我々はだいたい怪しい
by isohaetori
| 2010-11-21 23:55
| 昆虫採集・観察(海)