昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


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疑問氷解(ハムシドロバチの獲物)

~前回までのあらすじ~
先日のハチ見で、ハムシドロバチが盛んに狩ってくる幼虫の正体を知りたくなったいそはえとり。ノミゾウムシの幼虫らしいという予測は立ったが、果たしてその正体は? あの幼虫は普段どこにいて、何の葉を食べているのか? 果たして一種類だけなのか? 



ゾウムシのことはゾウムシ屋に訊け、というわけで、昆研の同期生でゾウムシ研究者、特にチビゾウムシ類の世界的権威(笑)であるJK君に問い合わせてみた。すると、カシワノミゾウムシあたりが怪しいのではないかという返事。併せてこの類のことを調べた論文も送ってくれた。確かに周辺にはクヌギやコナラがたくさん植えられていて、個体数の多さからいっても餌資源として適当そうである。特徴的な食痕も教えてもらったので、早速確かめに行くことにした。


今日は生憎の空模様で、細かい雨が朝から降り続いていた。しかしテキは成長の早いリーフマイナーであるから、うかうかしていると幼虫の姿が見られなくなってしまうかもしれない。悪天候を押して出かけることにする。

コナラの木を見ると、あるある、葉先が半分枯れたような食痕。
f0205097_2058813.jpg

もう、食い荒らされていると言ってもいい。
コナラほどではないが、クヌギにも食痕があった。
f0205097_2058418.jpg

幼虫は薄い葉っぱの内側を食べ進み、丸い蛹室を作ってその中で蛹になる。葉を透かして見ると、その様子がよくわかる。蛹の影が見えますネ。
f0205097_20585893.jpg


時期が遅かったのか、見つかるのは蛹ばかりだった。それでも食の進んでいない葉っぱを選んで破ってみると、出ました! 前回、ハムシドロバチがたくさん狩っていたあの幼虫! へんな顔つき(笑)なので見間違えようがない。
f0205097_20592165.jpg

これはカシワノミゾウか、その近縁種とみて問題ないだろう。晴れた日だったらコナラの木の前でじっと待ち、ハムシドロバチが狩りをするのを見ることができるのかもしれないが、この天気では期待できない。自宅で羽化させるべく、食痕のある葉をチャック袋に入れて持ち帰ることにした。念のため、クヌギとコナラの葉を分けておく。
気になるのはケヤキの潜葉虫だが、だいぶ時期が遅かったのか、見つかるのは脱出痕のある葉や蛹ばかりだった。しかも手の届く範囲には枝がほとんどない…。というわけで、ケヤキにつくアカアシノミゾウ幼虫のサンプリングは断念した。


帰宅すると、JK君からノミゾウ幼虫の顔写真が届いていた。アカアシとカシワの2種。大学構内で採集したものを撮影してくれたそうだ。多謝多謝! 持つべきものはゾウムシ屋の友人である。本人の許可を得てここに掲載!

アカアシノミゾウ(ventral)
f0205097_20595598.jpg

アカアシノミゾウ(dorsal)
f0205097_2101047.jpg


カシワノミゾウ(ventral)
f0205097_2102760.jpg

カシワノミゾウ(dorsal)
f0205097_2104012.jpg


これを見る限り、アカアシの方がずいぶん体が小さく、着色部の色が濃いようである。
それを踏まえ、先日採集した(ハチから奪った)21頭の幼虫を検してみたところ、1頭だけアカアシの幼虫が入っていた。この時期、この地点のハムシドロバチの大部分が、ブナ科の葉から引き出したカシワノミゾウの幼虫を利用しているのは間違いないようだ。ただ、時期によって手に入りやすい獲物の種類は変わるだろうから、そのへんはうまく狩りの場所を変えるなどして対応するのだろう。ともあれ疑問が解決してすっきりした。色々と資料を贈ってくれたJK君には感謝である。

来年はもう少し早く来て、ハチがこの幼虫を狩るシーンを撮影してみたい。
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by isohaetori | 2011-05-12 21:17 | 昆虫採集・観察(陸) | Comments(2)
Commented by J-K- at 2011-05-13 09:58 x
お役に立ててなによりです。
Commented by isohaetori at 2011-05-14 08:16
JKさま
貴重な情報サンクスでした!
おかげですっきりしました。