昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


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ミニ展翅板を作ってみた

展翅板という道具がある。
チョウやガなどを、翅を広げた状態の標本にするための道具である。私は甲虫屋なのでこれまで持っていなかったが、ハチを採集する機会が増えてきたことで必要になってきて、先日、初めての一本を入手した。ハチなんて翅脈が見られればそれで良い、展翅なんか必要ない、という向きもあるかもしれないが、美麗種を趣味的に集める場合にはやはり欠かせないのである。

しかし、この展翅板を買うとなると結構高い。しかも市販品はチョウやガの標本を作ることを前提に作られているため、溝幅が狭く、ハチの展翅にはサイズが不適当であることが多い。大きめのハチを展翅するときにはやたら大きな展翅板が必要になり、かなり高くついてしまう。


…というわけで作ってみた。
ハチ用の展翅板を目的としたので、市販のものよりも溝幅を広くとることにした。また、通常の展翅板は長さが30センチ以上あるが、ここまで長いものは置き場所に困るので、長さは半分以下の15センチとした。このサイズならば、我が家の小さな標本乾燥庫(プラスチック製で、医療器具入れの流用)にも収まるのである。

使用した角材は以下の通り。
①8×20×900mm 2本 (左右の天板部分) ←かなり余った
②10×20×450mm 1本 (桁?の部分)
③5×60×600mm 1本 (底板)

材料費はしめて750円。吟味すればもっと安く上がるかもしれない。
①と②はヒノキ材、底板用の③はホオ材を選んだ。これには何かこだわりがあるわけではなく、値段と店の在庫の有無によって適当に決まっただけである。これらを切ったりくっつけたりして、長さ15センチのミニ展翅板を4本作れる計算だ。溝幅は7ミリ、10ミリ、15ミリの3種類とした(よく使いそうな10ミリ幅は2本作製)。

工作開始。
天板と底板部分を150ミリでカット。桁(って言うのか?)の部分の長さは、溝幅に応じて47ミリ、50ミリ、55ミリの3通り。接着には木材用のボンドを用いた。
切り刻み完了。左の長いのは市販の2号展翅板(サイズ比較用)。
f0205097_18533578.jpg

底板に桁の部分を貼り付け、適当な幅に切ったペフ板も真ん中に貼る。
f0205097_18532145.jpg





(めんどくさいので中略)





できましたー。
f0205097_1853793.jpg

ものすごく端折った感じだが、特に難しい工程があるわけでもないので仕方がないのである。
小型のハチならば、1本で5、6匹は展翅できると思う。私はたくさん標本をつくるわけではないので、しばらくはこれで十分。意外と簡単に作れることがわかったので、今後も必要に応じて量産したい。


ここでひとつ気がついたことがある。私は展翅テープを持っていないのだった。
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by isohaetori | 2011-10-05 18:58 | 道具・工作 | Comments(6)
Commented by IK at 2011-10-05 23:19 x
 作りましたか、要は展翅できれば良いだけですから、モウ十分そうですね(笑)。私も、展翅テープって購入したことがありません。古い三角紙を細々切って使っているだけです。更に呆れたことに、その紙っきれを何度も使ってます(意味はなくて単に習慣で)。展脚などもどうも関心が湧かず、自分で、根はいかにも虫やっぽくはないんだなとか思います。今更ですけど(笑)。

Commented by あかつき at 2011-10-06 00:50 x
俺も作ろうかな…
セミ用や蛾用も欲しいんだよね。
オオミズアオの展翅にトリバネクラスの展翅板使うのは馬鹿馬鹿しい…。
Commented by Harpalini at 2011-10-06 07:49 x
ご夫婦で小物作りですか(^^)v 甲虫は幸い展翅の必要がないので楽ですね。でも本当は後翅の特徴は重要なんですけれど、記載ではほとんどの方は書かないですね。
Commented by いそはえとり at 2011-10-06 19:27 x
IKさま
展翅テープ、私も買うことはなさそうです。手近にあったトレーシングペーパーを短冊状に切って解決しました。
IKさんが虫屋っぽくないというのはなんとなくわかります。以前、某微小甲虫をベタ貼り展脚したと聞いたときには、驚きが先に立ちましたもの(笑)

あかつきさま
確かに、大きなセミがはまるような展翅板ってないね。レッツ自作! 展翅板一本買うお金で、その数倍は作れるよ!

Harpaliniさま
高次分類をやる人なら、普段から後翅を見るんでしょうけど…ふつう甲虫の前翅は閉じたままですよね。
とはいえ、たいていの人はある程度展脚するわけですから、手間はレピと似たりよったりなのかも…
Commented by katsuyama at 2011-10-11 05:22 x
標本の見栄えに拘ってくると、展翅板の天板(とでも言うのか…)の厚みとそれに付随する板自体の高さも気になってきたり来なかったり…(笑)。でも実際、天板は分厚い方が、板が頑丈で展翅中に撓んだりしないし、展翅もやり易いよね。
Commented by いそはえとり at 2011-10-14 21:15 x
katsuyamaさま
高さは市販のものと殆ど変らない設計にしました.実は1ミリ弱高いんだけど,まあこれくらいなら許容範囲かなと.

天板は少しだけ薄いのだけど,長さがない分,たわみも起きないレベル.しかし見た目は安物感丸出しですw