昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


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クロバネツリアブの砂取り

昨日訪れた公園の敷地内では、クロバネツリアブLigyra tantalusをたくさん見ることができた。地表付近をふわふわと音もなく漂う、不思議な存在感のアブである。

しばらく眺めていると、時々地面に降りては、お尻を砂地につけ、前方ににじり歩くような動作をする。いわゆるツリアブ類の「尾端接触」で、尾端から砂を取りこんでいるところと思われる。ツリアブ科には、卵をそのまま産むのではなく、砂粒でコーティングしてからばらまくものがおり、このクロバネツリアブもおそらくそうなのだろうと思う。
クロバネツリアブ

この個体を採集して帰り、ピンセットで腹端を探ってみると、確かに砂粒がぽろぽろとこぼれてきた。クロバネツリアブがこうして砂取りをしているというのは事実のようだ。ただ、腹の中の砂室がどんな構造をしているのか、解剖まではしていないので未確認。それより、こいつがどんなところにどうやって産卵するのか、ホストのハチは何なのか、そういった方に興味がある。内陸の荒れ地から砂浜まで、結構色々な環境で出会うので、おそらく寄主の範囲は広いだろう。ジガバチやツチスガリ類、比較的大型のアナバチ類が怪しいと思っているのだが、これはただの勘であって、確証はまったくない。

こちらはコウヤツリアブ。
コウヤツリアブ

本種はドロバチ類をはじめとして、さまざまな狩蜂に寄生することがわかっている。私が座右の書にしている岩田先生の本には、ホストの巣への侵入経路、羽化の方法に至るまで、このアブの生態についてこと細かに書かれていた。竹筒トラップでも掛けておけば、その生活の一端でも垣間見られそうだが、いまだ果たせずにいる。
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by isohaetori | 2012-08-16 19:25 | 昆虫採集・観察(陸)