昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


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小さなハネカクシ

ここしばらくの間、休日のたびに引きこもって、ハネカクシの解剖や観察、スケッチなどに明け暮れていた。自分の不器用さと絵の拙さに絶望的な気分を何度も味わったが、なんとか作図の作業が一段落し、図版組みの作業にまで辿りついた。まだ全然終わっていない記載文にもたいへん苦労しそうだが、これらはずっとやりたかった仕事なので辛くはない。これからもめげずに取り組みたい。


今日は気晴らしとして、久々に野外へ出ることにした。すっかり季節が進んでいて、一部の早春の虫はもういなくなっているほどであった。しかし、ハムシドロバチの狩りやセイボウたちの群れは今年も目にすることができた。たくさんのホソセイボウに混ざってリンネもいた。ビロードツリアブはふわふわと飛ぶ合間に、地面でお尻をもじもじさせて砂を取り込んでいた。クロナガアリの巣では結婚飛行が行われるところで、女王と王アリが続々と巣穴から飛び立っていた。その他にも様々な虫をのんびりと眺め、心和む時を過ごした。ぽかぽかとした日差しも心地よい。やはり生き物屋は野外に身を置いている時が一番幸せなのだ。

ハチを見たあとは、少しだけ朽木を起こして遊んだ。小さなハネカクシが歩いていたので撮影。Edaphusの一種だと思う。体長1.2ミリほど。

edaphus

このハネカクシは学部生の時に初めて見つけ、これはきっと原始的なアリヅカムシだ、すごい珍品に違いない! と思って勇んで研究室に持ち帰ったが、しもべ先輩に「ああEdaphusね、これよく採れるんだよね」と即座に言われてがっかりした思い出深い虫である。
こんな小さい虫でもちゃんと研究している人はいるもので、南西諸島のものを中心に、最近たくさんの種が記載された(Puthz, 2010)。このサイズの虫を余裕で解剖できるなんてどうかしてるよ…。その器用さが欲しいと、3ミリ弱の虫にすら手こずっている私は思う。

今日見た他の虫については、また余裕ができたら紹介します。
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by isohaetori | 2013-04-25 22:58 | 昆虫採集・観察(陸)