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昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


by isohaetori

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ニッポンハナダカバチBembix niponicaの繭。砂粒と糸で作り上げられた、自然の芸術品。

mayu

この繭はとても堅いので、少々強くつまんだ程度では潰れない。また防水性もあり、何時間でも水に浮かんでいることができる。ハナダカバチが好んで営巣するような不安定な砂地の環境ではこの性質が効果を発揮し、洪水などで繭が洗いだされても、中の蛹は無事なままで新天地に辿りつく…といったシナリオが想像される。

繭の外周には、ごく小さな孔がぐるりとほぼ等間隔で作られている。私の手元にある数個の繭を見る限りではだいたい10個前後の孔があるが、実際には結構ばらつきがあるものらしい。これは呼吸に関係があると言われているが、かといって孔が繭を貫通しているわけでもない。孔のある位置を繭の内側から見ると、わずかに内張りが盛り上がっているのが認められるだけである。しかし、わざわざ手間をかけて作るからには、何がしかの機能はあるのだろう。

ところで、写真のこの繭からはハナダカバチではなく、意外な虫が脱出してきた。この寄生者にはたぶん誰も気づいていなかったのではないかと思われたので、もう一つのネタと併せ、川島さんと共著で短報にした。
by isohaetori | 2013-08-19 19:00 | 飼育