昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


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脇見運転しているわけではありません

朝から茨城県で会議。北は雪が積もっているだろうと予想して早めに出たが、どうということはなかった。

道々、採集に良さそうな場所、特に湿地を探しながら行く。昨年ポーランドのPasnik博士にTachyusaのレビジョンをPDFで頂いたので、今年はちゃんと採集して同定してみたいと思っている。Tachyusaは世界から50種ちょっとが知られている属で、千葉県では2種の記録があるようだ。細い体にぷっくりと膨らんだエリトラが特徴的で、どちらかと言うと平地の湿地に多くいるようなイメージがある。もっとも、こういう環境はメダカのN先生が相当調べているはずなので、千葉県でこれ以上記録を増やすのはちょっと難しいかもしれない。

会議は平穏に終わり、帰宅するとイソハネの第二校が届いていた。この仕事ももう少しで終わる。
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# by isohaetori | 2014-02-05 23:55 | 日常

ろくろ首の虫

マレーシアの珍妙なデオキノコ、Diatelium wallacei。オスの首がやたらに長い。まさに奇虫。

diatelium

首が長い甲虫ではマダガスカルのオトシブミTrachelophorus giraffa、フィリピン産オトシブミのClitostylus tenuissimusなどが有名で、ミツギリゾウでも確か首長の奴がいたような気がするが、このデオキノコもなかなかのものだ。オス同士がこの首を使って争う様が想像される。首の長い虫を集めてみるのも面白いかも。

首が長いと言えば、リボンカゲロウの幼虫もおかしな虫である。ろくろ首のアリジゴクといった趣で、乾燥地の地表をひょこひょこ歩いているらしい。
最近動画を見つけたので貼っておく。



うーん、実物を見てみたい。
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# by isohaetori | 2014-01-30 22:39 | 標本

ミナミアオカメムシ

イソハネの仕事は一段落したかと思いきや、ここにきて新たな疑惑が浮上してきてちょっと焦っている。急ぎの仕事が増える可能性大。
このままではEsakiaに間に合うかどうか…。今日は一日、それに必要な作業をしていた。

年末に職場で拾い、見慣れない模様のアオカメだなあと思いつつ撮っておいたカメムシ。
「日本の昆虫1400」を開いたら、ものの数秒で解決した。ミナミアオカメムシの色彩変異だった。
minami

背景はエリトラの表紙。こうして見ると、ただの白バックより面白いかも。
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# by isohaetori | 2014-01-06 23:55 | 日常

帰省

昼から茨城の実家に帰った。地元の神社へ初詣に行ったり、父と酒を飲んだり。


飼い猫のくるみはいつも通り元気だった。太っていたけど。
「出たい…」

R0017890


一度は居間から出て行ったものの、二階は寒かったためかすぐに戻ってきて、それからはテーブルの下でよく寝ていた。今日は撫でても逃げなかった。

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さらって帰ろうかと思った。



実家の台所や風呂はリフォームされて綺麗になっていたが、このオーブンは相変わらず健在だった。

R0017892

私が幼いころにはすでに家にあったことを思うと、おそらく30年以上は使われている年代物である。メーカーは不明だが、レトロな外観がとてもかっこいい。シンプルで使いやすいのでいまだに現役とのこと。ものを大事に使い続けるって素晴らしい。
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# by isohaetori | 2014-01-03 22:21 | 日常

賀正2014

明けましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

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ヒメウマノオバチ(千葉県、2012年5月17日)
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# by isohaetori | 2014-01-01 23:41

よいお年を

目が回るほど忙しい日々がやっと終わった。脱力。年末の数日間は一年で最も忙しい時期だというのに、あろうことかそのさなかに熱を出してしまい、ゾンビ状態で働かねばならなかったのは大変つらかった。絶対休めない時期に病気になどなるものではない。アバー…。

今年ももうすぐ終わり。職場では色々あって疲れた一年だったが(本当にめちゃくちゃな企業だと痛感した)、なんとか腐らず前向きに乗り切った。よかった。自分を騙しているだけという説もある。


趣味の面から今年を振り返ってみると…

・私の怠慢と力不足によりかなり時間がかかってしまったが、イソハネカクシの仕事は終わりが見えてきた感じ(とはいえ、いまだに現在進行形で丸山さんの手を煩わせている…)。論文書きは当然として、初めてやった学会発表もたいへん勉強になった。本当にやってよかった。

・ガラスびんや趣味の虫集めは完全に止まっている。最近はハネカクシ以外、全然標本に触っていない。来年余裕ができたら再開したい。

・つねきばちに短報がひとつ載った。これで2013年が「なにも出なかった年」になるのは避けられた。そのうち紹介します。

・趣味の本は買うばかりでほぼ積ん読状態。生物学や民俗学の本は溜まる一方。今年ちゃんと読んだのはニンジャスレイヤーくらい。それってどうなの。

・転勤3年目にしてだいぶ同僚らと仲良くなり、飲み友達が何人かできた。人見知りで非社交的で友人の少ない私にとって、これは大きな進歩。(←こういう考え方がそもそも暗い)


さて、今年も当ブログをご愛顧くださったみなさま、ありがとうございました。本当にさぼってばかりになってすみません。
それではみなさま、よいお年を!
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# by isohaetori | 2013-12-31 23:43 | 日常

名前をつける

マルハナバチ図鑑のチラシを見て、著者の高見澤今朝雄さんという名前に思い当たるところがあり、調べてみるとやはりタカミザワ彗星の高見澤さんだった。小さい頃に読んでいた天文の本に、日本人のアマチュア天文家が新彗星発見!と、大きく扱われていたのが記憶に残っている。彗星に名前が付くなんてカッコいいなあと子供心に憧れを抱いたものだ。星にしても虫にしても、新発見をしてそれに名前がつくというのは、子供にとって何か特別な印象を与えるものなのである。

思えば小学生のころの私は、虫や車だけでなく星も大好きな子供だった。必死でお小遣いを貯めて小さな天体望遠鏡まで買ったほどだ。しかしそれは子供でも買える程度のものゆえ非常に扱いづらく、すぐに使わなくなってしまった。今となっては星座の名前などすっかり忘れてしまっている。要するに飽きっぽい子供だったのだろう。


星には飽きてしまったけれど、虫への興味は続いており、これは生涯の趣味となりそうである。そして今は嬉しいことに、自分で虫に名前をつけるという長年の憧れが実現しつつある。丸山さんと共著でやっているイソハネカクシの記載である(先月の甲虫学会大会で発表したネタ)。
これはそもそも丸山さんが大分県産の数種を単著で書くはずの仕事だったのだが、三浦半島で採れた同属の未記載種をもって横入りしてきた私に、せっかくだから大分のもまとめて共著で発表しましょうと言ってくださり、しかも第一著者の座も譲ってくださったのだった。やりますやります!などと私が食いついたからなのだが、後で冷静になってみると、丸山さんがやった方が絶対いいのに、私なんかに書かせて本当に大丈夫なんだろうか…などと心配になってしまった。申し訳なく思うとともに、こういう機会を与えて頂いたことにとても感謝している。


というわけで、ここしばらくはその原稿にかかりきりだった。慣れない絵描きや記載文には四苦八苦した。一度草稿を送ったら真っ赤になって返ってきて、私は逆に青くなった。結局締切ぎりぎりになって何度も丸山さんの手を煩わせてしまい、今回ほど自分のダメっぷりを痛感したことはない(ホントにすみません…)。

ともあれ、その原稿もほぼOKを頂いたので、順調にいけば来春発行のEsakiaに掲載される予定。最終的には神奈川から1種、大分から3種、高知から1種の新種が確認されたのだが、いずれも各地で甲虫を研究されている多くの方々のご協力あってのものである。ありがとうございます! 今回の仕事を通じて、分類の研究って面白いんだなあとしみじみ感じたので、自分の実力不足は顧みず、今後も海ハネの調査は進めていきたいと思う。
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# by isohaetori | 2013-12-24 23:55 | 本・論文

甲虫学会大会2013(二日目)

大会二日目。

非常に眠いが早めに起きて、ホテルの部屋で少しだけ発表の練習をする。
学会発表では、演者はたいてい聴衆の方を見ながらそらで喋るものだが、人前であがってしまう私にはそんな芸当はできない。福富さんみたいに笑いを取ることなんてもっと無理だ。大事なのは聞き取りやすく、分かりやすい発表をすることであって、時々原稿を読みながらだっていい、セリフを度忘れして沈黙したり噛みまくったりするよりはずっとマシだと考え、ダサイのは承知でカンペをお守りに話すことにした。気がつくと8時を過ぎていて、慌ててタクシーで大学まで行った。

二日目の朝は同定会からスタート。気になっていた干潟のトリッセムスを野村先生に見てもらったら、ものの数十秒で解決した。よかった。ハネカクシ部門はたいへん混みあっていて、私が持ち込んだ標本を見てもらうことはできなかった。いつか機会をみて依頼をしよう。

私の一般講演の出番はなんとか無事に終わった。話が支離滅裂になったり時間を超過するという事態は避けられた(やっぱり噛んでたけど)。私はこういう学会発表は初めてだし、大御所の先生方は大勢いらっしゃるし、聴衆は予想以上に多いし、なかなか緊張した。しかし、いざやってみると発表自体は楽しく、事前の準備から本番までの作業はものすごく勉強になるものだった。やってよかった。

私は分類の話が大好きなので、いろんな分野の形態分類の話をワクワクしながら聴いた。分類群を問わず、ゲニの内袋反転は完全にメジャーな手法になったようだ。そんな小さい虫のも反転させられるのかと驚く。どんな技を使っているのだろう。ラブ大の人はみんな習得しているんだろうか。内袋反転ワークショップをどこかでやってほしい。
発表を聞いているとみんなあまりにも優秀で、ついそんな人たちと自分を比べてしまうが、無駄に悲しくなるだけなので精神衛生上よろしくない。目標にしよう、と思うにとどめる。


f0205097_22403087.jpg午後のシンポジウムは伊豆諸島の甲虫がテーマで、興味深く聴いた。荒谷さんの話はやっぱり面白い(写真)。今回もかなり大胆な話が出てきて驚いた。伊豆はロマンあふれる場所だ。私もいろんな島の海岸を調べてみたい!


小集会はハネカクシの会に出席。林さんにできたての検索表を頂いた。かなりのボリュームで、作成の苦労が忍ばれる貴重な資料。しかし、これがあれば難しいヨツメが同定できるようになる! などといい気になるのは間違いで、やはり相当な修行が必要なのは確かである。これから修業しよう。

ハネ会が終わり、二日間の大会はおしまい。充実した時間はあっという間だった。来年は倉敷で開催とのことだが、果たして行けるだろうか。
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# by isohaetori | 2013-11-24 23:55 | 日常

甲虫学会大会2013(一日目)

f0205097_22291727.jpg今年も甲虫学会大会の季節がやってきた。今年の開催地は私の母校である東農大で、二日間にわたって行われる。近場での開催はたいへんありがたい。


少し早めに会場に入り、お世話になっている方や先生に挨拶。今回のイソハネ研究は、各地の虫屋さんの惜しみない協力なくしてはできないものだった(まだ終わってないけど)。こんなどこの馬の骨とも知れん素人に対して、多くの方から標本や文献やいろんな情報の雨あられであった。皆なんていい人なんだ! うう、ありがたすぎる…。このご恩は論文にしてお返しします!

今回は昆虫学会との合同大会なので、甲虫以外の話題も聴けてちょっと得した気分。コウモリにつくノミとかキノコ食いのレピとか。とはいえ、私はやっぱり分類の話が好きなので、ガの雄交尾器をチューブに入れて観察する話、チビゴミの反転させた内袋による分類、カミキリの雌交尾器観察の話などが特に参考になった。しかし、私なんかにそれができるかどうかはまた別の話である。
学会に参加するといつも思うのだけど、普段会えないようなハイレベルな人たちの発表を聴いたり、直接話をできるのは本当にありがたい。自分も頑張ろうという気になる。学会はやる気をアップさせる最高の場所である…凹まされる時もあるけど。


一般講演が終わり、夜は「けやき」で懇親会。年に一度、この学会くらいでしか会えない方々と、ここぞとばかりに話した。久しぶりに会う先輩も来ていて楽しい。
数年ぶりに会った鶴先輩や古山君と語らっていると、岡島先生に声をかけていただいた。当ブログをチェックして下さっていると知りびっくり! しかもひよまめの方も見て下さっているとのことで、さらにびっくり。とても嬉しかった。やる気の出る虫のお話もできて、来てよかったとしみじみ。(これから日記はちゃんと書こうとも思った)。

懇親会終了後、駅前に出て同期らと飲み。わざわざ遠方から出てきてくれた井上君と勝山君に感謝!
1時過ぎまで飲み、ホテルに転がりこんでから発表の練習。4時前には寝た。
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# by isohaetori | 2013-11-23 23:55 | 日常

近況

f0205097_20111379.jpgいまだかつてないほどブログに穴を空けてしまった。大穴である。まさに看板に偽りなし。その間にもチェックして下さっていた方には申し訳ありません…。

今月23、24日の甲虫学会大会には参加できることになった。昨年ハネカクシ談話会の小集会でやったネタが進んだので、今回はそれを一般講演にて発表することにした。原稿書きと並行して、今はその準備をしている。タイトルは以下の通り。
小野広樹・丸山宗利:日本産イソハネカクシ属Halorhadinus(ハネカクシ科)の未記載種について

記載論文は今年中に投稿できればと思っている。これが受理されれば、日本のHalorhadinusは一気に増えることになるので楽しみだ。海ハネの世界は奥が深い。
ここ数カ月、論文を読むのと書くのとでは大違いということが身に沁みてわかった。絵描きにも四苦八苦したし、もう途方に暮れていたと言ってもいい。もっと英語と記載用語を勉強しよう…。
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# by isohaetori | 2013-11-08 20:14 | 本・論文