昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。


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キバナガミズギワゴミムシ

今日も川島さんと砂浜へ。しかし、一日中吹き荒れていた強風のために散々な目に遭った。
働き者のハナダカバチですら、風を避けて草地に隠れてしまっており、砂地で活動しているのは数えるほどしかいなかった。その数個体も強い風に常に翻弄され、飛ぶのがやっとという有様なので、まともな撮影など望むべくもなかった。
何より困ったのは、猛烈な飛砂でカメラの中までジャリジャリになってしまうことである。可動部すべてが砂を噛んでしまった時点で心が折れ、砂浜での撮影は早々に諦めざるを得なかった。

砂浜での作業は午前中で切り上げ、とある河口の砂州へ移動してみた。ここではBryothinusa sp.の他、キバナガミズギワゴミムシArmatocillenus yokohamaeが多数見られる。動作は非常に素早く、人の気配にも敏感に反応する。
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その後、良さそうな環境を探して転々としたものの、これといった収穫は得られなかった。お天気には逆らえないとはいえ、ここまでひどい目に遭ったのは久しぶりであった。まあ、こういうこともある。次回に期待!
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by isohaetori | 2011-07-04 22:22 | 昆虫採集・観察(海) | Comments(2)

絶賛蛹化中

うんこ背負い虫(セモンジンガサハムシの幼虫)が、続々と蛹になりつつある。例のうんこ+脱皮殻は背負ったままで蛹化する。なかなかアバンギャルドな形態だと思う。
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羽化したものもちらほら。しかしまだトレードマークの金ピカ模様は出ておらず、見た目はただの地味なハムシである。岩田先生の著書によれば、羽化後20日程度で金色の輝きが現れるとのこと。
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by isohaetori | 2011-07-02 23:15 | 飼育 | Comments(0)

金の背文字

先日の観察ではコナラの葉ばかりを眺めていたのだが、帰り際にサクラ(ソメイヨシノ)もそれとなくチェックした。といっても何か目的があるわけではなく、葉裏で雨やどりをしている様々な虫をただ眺めていたのである。

そんな中、葉裏に見つけたジンガサハムシの一種は見慣れぬ雰囲気のやつだった。背面の一部が鮮やかな金色に輝き、特に鞘翅の盛り上がったあたりは光る「X」の文字を背負っているように見える。この仲間の常として、鞘翅と前胸背板の外縁は透明で、下の脚が透けて見えている。なんという美しいハムシだろう…としばし見とれた。当然写真も撮ったが、私の腕ではこの光輝を表現できない。悔しい。
f0205097_2258465.jpg

乏しい知識を総動員した結果、これは岩田久二雄先生が『自然観察者の手記』で紹介していた、セモンジンガサハムシではないだろうか、ということに思い至った。あの記事は私のお気に入りで、何度も読み返していたので記憶に残っていたのである。確か『セモンジンガサハムシの金の背文字』というタイトルで、飼育した時の様子が事細かに記録され、かなり珍しい種であるとも書かれていたはずだ。そして、珍しい割には飼育が簡単で、よく殖えるということも。

その気になって探すと、この虫は次々に見つかりだした。ここではそれほど少ないというわけではないようだ。せっかくなので私もこの可愛らしい虫を飼いたいと思い、5匹ほどをびんに収め、桜の枝とともに持ち帰った。

帰宅後、大きめのガラスびんの中に桜の枝葉を入れ、この美しい虫を放った。♀が数匹入っていたようで、すぐに産卵を始めた。卵は薄茶色の柔らかい膜で保護され、糞でカモフラージュされている。
f0205097_21371483.jpg

岩田先生によると、卵期は一週間以上とのことで、イガイガの幼虫が孵化するのはしばらく先になりそうだ。
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by isohaetori | 2011-05-14 21:39 | 飼育 | Comments(10)

疑問氷解(ハムシドロバチの獲物)

~前回までのあらすじ~
先日のハチ見で、ハムシドロバチが盛んに狩ってくる幼虫の正体を知りたくなったいそはえとり。ノミゾウムシの幼虫らしいという予測は立ったが、果たしてその正体は? あの幼虫は普段どこにいて、何の葉を食べているのか? 果たして一種類だけなのか? 



ゾウムシのことはゾウムシ屋に訊け、というわけで、昆研の同期生でゾウムシ研究者、特にチビゾウムシ類の世界的権威(笑)であるJK君に問い合わせてみた。すると、カシワノミゾウムシあたりが怪しいのではないかという返事。併せてこの類のことを調べた論文も送ってくれた。確かに周辺にはクヌギやコナラがたくさん植えられていて、個体数の多さからいっても餌資源として適当そうである。特徴的な食痕も教えてもらったので、早速確かめに行くことにした。


今日は生憎の空模様で、細かい雨が朝から降り続いていた。しかしテキは成長の早いリーフマイナーであるから、うかうかしていると幼虫の姿が見られなくなってしまうかもしれない。悪天候を押して出かけることにする。

コナラの木を見ると、あるある、葉先が半分枯れたような食痕。
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もう、食い荒らされていると言ってもいい。
コナラほどではないが、クヌギにも食痕があった。
f0205097_2058418.jpg

幼虫は薄い葉っぱの内側を食べ進み、丸い蛹室を作ってその中で蛹になる。葉を透かして見ると、その様子がよくわかる。蛹の影が見えますネ。
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時期が遅かったのか、見つかるのは蛹ばかりだった。それでも食の進んでいない葉っぱを選んで破ってみると、出ました! 前回、ハムシドロバチがたくさん狩っていたあの幼虫! へんな顔つき(笑)なので見間違えようがない。
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これはカシワノミゾウか、その近縁種とみて問題ないだろう。晴れた日だったらコナラの木の前でじっと待ち、ハムシドロバチが狩りをするのを見ることができるのかもしれないが、この天気では期待できない。自宅で羽化させるべく、食痕のある葉をチャック袋に入れて持ち帰ることにした。念のため、クヌギとコナラの葉を分けておく。
気になるのはケヤキの潜葉虫だが、だいぶ時期が遅かったのか、見つかるのは脱出痕のある葉や蛹ばかりだった。しかも手の届く範囲には枝がほとんどない…。というわけで、ケヤキにつくアカアシノミゾウ幼虫のサンプリングは断念した。


帰宅すると、JK君からノミゾウ幼虫の顔写真が届いていた。アカアシとカシワの2種。大学構内で採集したものを撮影してくれたそうだ。多謝多謝! 持つべきものはゾウムシ屋の友人である。本人の許可を得てここに掲載!

アカアシノミゾウ(ventral)
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アカアシノミゾウ(dorsal)
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カシワノミゾウ(ventral)
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カシワノミゾウ(dorsal)
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これを見る限り、アカアシの方がずいぶん体が小さく、着色部の色が濃いようである。
それを踏まえ、先日採集した(ハチから奪った)21頭の幼虫を検してみたところ、1頭だけアカアシの幼虫が入っていた。この時期、この地点のハムシドロバチの大部分が、ブナ科の葉から引き出したカシワノミゾウの幼虫を利用しているのは間違いないようだ。ただ、時期によって手に入りやすい獲物の種類は変わるだろうから、そのへんはうまく狩りの場所を変えるなどして対応するのだろう。ともあれ疑問が解決してすっきりした。色々と資料を贈ってくれたJK君には感謝である。

来年はもう少し早く来て、ハチがこの幼虫を狩るシーンを撮影してみたい。
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by isohaetori | 2011-05-12 21:17 | 昆虫採集・観察(陸) | Comments(2)

セイボウ祭り2011

川島さんと『ハチ見』に行ってきた。目的はハムシドロバチとセイボウの群飛を見ること。一昨日下見を済ませ、発生状況はわかっていたので安心してご案内できる。

少し風が強かったが、茅葺屋根の軒先をハチが蚊柱のように群れ飛ぶという、期待通りの光景を見ることができた。こんな良い環境は今どきなかなか残っていないはずだ。ドロバチとセイボウの未来に栄えあれ!

軒先で群れ飛ぶサイジョウハムシドロバチ。きらきら光るナミハセイボウも混ざる。実際はものすごく壮観なのだが、写真では表現できないのがつらい。
f0205097_2054456.jpg

交尾するペア。
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綺麗なナミハセイボウ。
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薄暗がりで身づくろい。(これはやや暗色の個体)
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ほぼすべてがナミハセイボウだったが、ツマムラサキセイボウも一匹だけ得た。嬉しい。


茅葺屋根をしばらく眺めていると、ハムシドロバチがしばしば獲物を抱えて帰ってくるのに気がついた。白っぽい無脚の幼虫である。何だか分からないが、リーフマイナーであることは間違いない。
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今日はこの幼虫の正体を確かめたいと思った。

「見せて下さい」と下手に出てもダメだったので、母蜂から力ずくで奪うことにする。すなわち、幼虫を抱えて戻ってきたところをすかさず網で捕え、びっくりして獲物を離したところを強奪するのである。


もう、追剥そのものである。


なんという非道な行いか、という誹りは免れないと思う。

でも、母蜂の命までは取っていないので勘弁してほしい。

「ごめんね」と言いつつ、この追剥行為を20回ほど繰り返し、獲物をチェックした。これはもう末代まで祟られること間違いなしだね。
獲物はこんな連中である。見たところほとんどが同一種で、どこか決まった場所で狩ってくるのであろうと思われた。
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帰宅後に調べると、サイジョウハムシドロバチの獲物はノミゾウムシ類の幼虫であることが多いという。なるほど。
次の課題としては、この幼虫を野外で見つけ出し、どんな成虫になるのかを確かめることである。これだけたくさんのハムシドロバチが利用しているのだから、相当数のいる普通種であることは間違いなかろう。

次の休みにはなんとか決着をつけたい。
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by isohaetori | 2011-04-28 21:01 | 昆虫採集・観察(陸) | Comments(2)

ぱんだぞうむし

新緑が眩しい季節になった。そろそろ「ハチ見」が面白くなってくる頃だろうと思い、隣町の公園へ。案の定、ハムシドロバチとナミハセイボウの大群飛が見られ、目の保養になった。

アリの活動もだいぶ活発になっているようなので、クロヤマアリやオオハリアリの巣を覗いて好蟻性甲虫を探した。オオハリアリの巣からは超カッコいいハネカクシを数頭採集。これはずいぶん探し回った時期があったが、ホストの好きな環境が分かると実にあっけない。同時につるんとした形の微小なハネが一頭採れた。どうも好白蟻性っぽい雰囲気だが、これがきすとなりうむという奴だろうか? しかし確証はない。

ひとしきり虫を採ってからカメラを片手にぶらぶらする。しかしそれほど撮影には身が入らず、ぽかぽかとした春の雰囲気だけ楽しんだ。


あ。
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「見つかっちゃった?」
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バレバレです。

オジロアシナガゾウムシさんは可愛い姿勢でいることが多い。
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by isohaetori | 2011-04-26 21:10 | 昆虫採集・観察(陸) | Comments(0)

マルクビツチハンミョウ

先日の散歩で妻が見つけた虫、マルクビツチハンミョウ。青銅の鋳物のような質感がすてき。この虫を見ると春の訪れを感じる。
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のろのろと歩いてはひたすら目の前の草を貪食している。いかにもとろそうな雰囲気を醸している彼らだが、大の大人をも簡単に殺せるほどの猛毒を、その体に隠し持っている。そのへんの怪しさもすてき。
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by isohaetori | 2011-04-11 22:40 | 昆虫採集・観察(陸) | Comments(3)

オビジョウカイモドキ幼虫?

f0205097_23284934.jpg最近、あちこちで暖かい励ましのお言葉を多数いただき、猛烈に感動しているいそはえとりであります。

異動は今月の16日付なのだけれど、泣いて別れを惜しんでくれる同僚までいて、俺ってなんて幸せ者なの!
この転勤の話が出た時は一瞬落ち込んでしまい、各方面に心配をかけてしまったけど、今はすごくpositiveなattitudeでmy lifeはgo onなのでno problemだぜ!という気持ちである(すごく頭悪そう…)


今日は休みだったので、隣町の公園でハチを掬って遊んだ。前回採ったネジレバネに期待したのだがかすりもせず…。そんなに甘い相手ではないらしい。代わりにというわけではないが、泥が詰め込まれたヨシの茎を何本か持ち帰った。どんなハチが出てくるか楽しみである。

写真は今日見かけたジョウカイモドキ科の幼虫。体長は約3ミリ。砂浜で見かけるやつに良く似ていて、Intybiaの幼虫ではないかと思う。
訂正:ツマキアオジョウカイモドキだろうとのご指摘を頂きました。


夜は取引先の人、会社の同期S君、私の三人で飲んだ。実に良い飲み会で、人生のモチベーションがさらに一段階上がった。
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by isohaetori | 2011-04-06 23:36 | 昆虫採集・観察(陸) | Comments(4)

海岸性ハネカクシのニューフェイス

先日出版されたEsakiaの50号に,日本の海岸性ハネカクシに関する論文が二題掲載された.著者はいずれも丸山さん.

Maruyama, M. 2011. New record of the seashore genus Heterota (Coleoptera, Staphylinidae, Aleocharinae) from Japan, with description of a new species. Esakia, (50): 97-104. →PDFダウンロード

本論文により,Heterota属(ウシオハネカクシ属,新称)が日本から初めて記録された.三種を認め,うち一種が新種として記載された.
サンゴウシオハネカクシHeterota arenaria Cameron, 1920 分布:インドネシア[バリ島],シンガポール,日本[石垣島]
ウシオハネカクシH. onorum Maruyama, 2011 分布:日本[神奈川県,千葉県]
キアシウシオハネカクシH. sunjaei Park & Ahn, 2008 分布:韓国,日本[千葉県,神奈川県,和歌山県,島根県]

f0205097_22123393.jpgこの三種は不肖いそはえとりが発見に関わった思い出深い虫であるので,その経緯について少しだけ書いてみたい.
この属のハネカクシを初めて見つけたのは館山市の海岸で,2007年6月のことだった(→その時の日記).『岩礁の岩の間隙』という微環境が海岸性甲虫の重要なニッチであることが分かってきて,独りで海岸を調べ回っていた頃である.もちろん何らかの虫が出ることを狙って探していたわけだけど,まさかこんな見たこともない虫がわらわら出てくるとは思いもよらず,岩場から転げ落ちそうになるほど驚いた記憶がある.
これは面白い虫を採ったと直感したので,当時シカゴの博物館に勤務されていた丸山さんへ即座に送った.これがキアシH.sunjaeiであった.この種はその後神奈川県でも採集することができた.また,島根県からは端山さんが,和歌山県からは河上康子さんが採集された.これは韓国との共通種であり,日本各地にも広く分布しているのだろう.


f0205097_22121360.jpgその後,2009年2月に妻と石垣島に行くことになり,真っ先に頭に浮かんだのはこの属のハネカクシのことであった.本土とはあれだけ離れているのだから,当然別種が生息している可能性があるだろうと踏んだのである.そこで島に着いてからは岩礁と砂浜が同居しているような環境を重点的に探した(→その時の日記).
その狙いは当たっていて,千葉で見てきたものと明らかに同じ属のハネカクシを掘り当てたときは思わず「採ったど~」をやった.これは今回の論文でサンゴH.arenariaと同定された.H. sunjaeiよりも明るい色調であることが多いが,個体変異も結構あり,ゲニを見るのが確実のようだ.
この海岸では他にもトカライソジョウカイモドキの幼虫と蛹,ババチビドロムシ,サンゴチビドロムシ,後翅の退化した属不明のセスジハネカクシなど,素敵な虫をたくさん採ることができ,思い出深い採集となった.


三種目のHeterotaはそういう劇的な出会いではなく,採ってからしばらく経ったタトウの中から見つけ出した.
2008年10月に真鶴岬で海藻を篩い,大量のハネカクシを採集したのだが,その時はマウントすることもなくタトウにしまいこんでしまった.それから一年ほど経ち,海岸性のAleocharaを全部見直すべくその時の採集品をチェックしている時,見慣れぬHeterotaがいることに気がついたのであった.今までに見てきた二種とは明らかに体型が異なり,交尾器も独特だった.こんな顕著な種をソーティングの段階で見落とすなんて! よくよく見なおしてみると,昔館山で採ったH.sunjaeiの標本の中にも一頭だけこいつが混ざっていた.二重の見落としをしていたわけである.ああ恥ずかしい.
で,この見落としていたやつは新種だったと分かり,たいへん光栄なことに,我々夫婦に献名して頂けることになった.虫に名前がつくなんて初めてのこと.もう虫屋冥利に尽きるという感じで大変嬉しい.丸山さんありがとうございました! 


もう一本.
Maruyama, M. 2011. New record of the seashore genus Salinamexus (Coleoptera, Staphylinidae, Aleocharinae) from Japan, with descriptions of a new species. Esakia, (50): 105-114. →PDFダウンロード
Salinamexus属(ハマハネカクシ属,新称)を国内から三種認め,うち一種が新種として記載された.今回報告されたのは以下の三種.
ハマハネカクシ Salinamexus browni Moore & Legner, 1977 分布:メキシコ,日本[島根]
ヒメハマハネカクシ S. hayamai Maruyama, 2011 分布:日本[千葉,島根]
チョウセンハマハネカクシ S. koreanus Jeon & Ahn, 2007 分布:韓国,日本[島根]

新種は発見者である端山武さんに献名された.私はこの三種のうちヒメハマS. hayamaiしか採ったことがないが,この類は潮間帯から潮上帯にかけて見られ,海藻やその下の砂礫を篩いにかけて採集されるようである.さらさらの砂浜ではなく,もっと粒の荒い礫混じりの環境に多いように思う.また,端山さんによればこの三種ともFITに入るそうなので,それなりに飛翔もするらしい.やたら細長い独特の体型をしているので,他属との区別は比較的容易である.
興味深いのはハマH. browniの分布.これはメキシコの海岸から記載された種なのだが,それが遠く離れた日本にも分布するというのは驚きだった.


さて,今回一気に6種の海岸性ハネカクシが日本のファウナに加わったわけだが,いずれも個体数が目立って少ないということはない(はず).論文内では鮮明な写真が示されているので,同定もしやすいと思う.海岸性昆虫は数年前から再びブームになっているようだし,これを機に各地から報告が増えてくるんじゃなかろうか.
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by isohaetori | 2011-03-07 22:36 | 本・論文 | Comments(6)

別刷届く

f0205097_21441236.jpg仕事がだいぶ忙しくなってきた。あとひと月もしないうちに地獄の繁忙期に突入である。
今年は従業員が次々に辞めてしまい、募集の広告を打っても全然人が来ず、未曾有の人手不足に陥りそうな予感がする。しかも今年に入ってからわが職場は酷いトラブル続き。従業員が夜逃げよろしく失踪しちゃうなんて、聞いたこともない!(笑) 色々と不安だ…。 


帰宅すると、丸山さんからESAKIAの別刷りが届いていた。

鳥の羽のような触角を持つヒゲブトオサムシ(属名はその通りの意味)。超カッコイイ!
Maruyama, M. 2011. Pterorhopalus mizotai (Coleoptera, Carabidae, Paussinae, Paussini), a new genus and species of Platyrhopalina from Sabah, Borneo. ESAKIA, (50): 89-92.

タイ産アリノスハナムグリの新種。
Maruyama, M., Ueno, T., Sakchoowong, W. 2011. Coenochilus thailandicus (Coleoptera, Scarabaeidae, Cetoniinae), a new species of Cremastocheilini from Thailand. ESAKIA, (50): 93-96.

それと、日本初記録の属の海ハネに関する論文二本(新種記載含む)。この海ハネたちは個人的にかなり思い入れのある虫なので、近々論文紹介とともに色々と書き綴ってみたい。丸山さんありがとうございました!


明日は三浦半島で調査&打ち合わせ。早起きせんと。
ウニの寄生貝って採ったことないな…。楽しみ。



今日の落書き:ありづかむし(超適当)。本文とは何の関係もありません。
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by isohaetori | 2011-03-04 21:58 | 本・論文 | Comments(0)