昆虫、特に甲虫を中心とした生き物ブログ。ビーチコーミングやガラスびん収集についても書いています。
by isohaetori
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ナミビア旅行記(5) ウォルビスベイで一回休み
ナミビア旅行記(4) からの続きです。
2月4日(月)
このロッジの朝食はビュッフェ形式で、お腹いっぱい食べられる。各種のチーズがあり食べ比べが楽しい。ヤギのミルクで作ったチーズは美味しいが、かなり癖がある。こういう日本ではあまり出会えない食べ物が嬉しい。
出発前、駐車場にあったトランポリンで遊んだ。コロンと転がる丸山先生がちょっと可愛い。これはファンの喜びそうな映像が撮れたぜ、しめしめ(ゲス顔)
ロッジを出て、ウォルビスベイという港町へ向けてひたすら走る。これから目指す海岸沿いの砂丘では、キリアツメ、もしくはサカダチゴミムシダマシと呼ばれるゴミダマを探す予定だ。ついに幼いころからの憧れが現実になる! 期待に胸が膨らむ。
しかし妙なことに、長時間運転していると気分が悪くなってきた。行程の半分くらいを走ったところで限界を感じ、丸山さんと運転を交代してもらった。どうもおかしい。車酔いはめったにしないのだが。
途中の海岸近くで車を降り、道路脇の砂丘を見てみる。海からの風が寒い! そして潮の匂いを嗅ぐのは久しぶりだ。
白川さんと私。
ここは別の砂丘。
ロケハンを終え、ウォルビスベイの宿にチェックイン。荷物を置き、どうにもだるいので体温を測ってみたら、38度を示していた。ここにきてまさかの発熱である。興奮しすぎての知恵熱か、暑気あたりか、疲れがでたか。全部かもしれない。思えば今日の移動の時点で熱が出ていたのだろう。今夜は砂丘を歩く予定だったのだが、私は外出をやめて養生することにした。せっかく憧れの砂丘に来たというのに、悔しい。
2月5日(火)
昨夜から熱は上がったり下がったり。この日、丸山さんと白川さんには遠慮なく出てもらい、私はひとり宿で養生することにした。振り返ってみると、これまで連日のように夜遅くまで行動し、昼は休息と言いつつも暑い中をそれなりに出歩き、なんだかんだで疲労が溜まっていたのかもしれない。
それにしても異国の地で体調を崩すのは不安なものである。熱を下げるべく、わざと厚着をしてベッドに入り、汗をかく努力をする。塩分不足を感じ、時折ふらふら起き出しては台所でペロペロと塩を舐める。奇怪な行動である。はた目には何かの妖怪としか思えない。
一日寝ていたら少し持ち直したので、夕方から私も砂丘の虫観察に行くことにした。
事前に本で読んでいた、ナラAcanthosicyos horridusの実があって感激した。葉らしい葉がなく、トゲばかりの怪しい姿をしているが、これでも一応ウリ科らしい。
その実はナラメロンと呼ばれ、現地の人々の貴重な現金収入源になっている。種子からはオイルが採れ、果肉は甘くて美味しいらしい。しかしこのときの私は歩き回るのがやっとで、味見をする元気もなかった。食べてみればよかった。
その群落周辺に、黒い小型のゴミダマがちらほら。可愛い。
派手な色のゲンセイが、ナラの枝先で休んでいた。刺激すると黄色い液体を出す。
夜になるとエンバンゴミムシダマシが目につくようになってきた。昼間はまったく見当たらなかったのに、まるで砂から湧いて出たようだ。かと言ってどこにでもいるわけではなく、砂がさらさらした斜面の際の、植物群落のあるあたりに多いようだった。砂が硬くしまっている場所にはまったくいない。
彼らは霧の出た日に変わった行動をとることで知られている。小さなブルドーザーのように溝を掘って土手を作り、そこに凝結した水分を飲むのである。光にかなり敏感で、すぐに縮こまってしまううえに、そもそも脚を伸ばした姿勢の個体がほとんどいないので撮影しにくい。そして驚いたことに、つまんでみると後脚を鞘翅の縁に擦り付けて発音した! これは興味深い。何か交信に使っているのかもしれない。
かの有名な砂漠のヤモリ、Pachydactylus rangeiにも遭遇した。
念願だった正面顔の写真も撮れた。長年憧れていたヤモリだ。感激で胸が熱くなる。
これは別の種類のやつ。この手のチョロチョロしてるやつはみんな可愛い。
宿に帰ると、また熱が出ていた。困ったものだ。明日はまた休むことにする。マラリアの可能性も払拭できず、今夜からマラロンを飲み始めることにした。
2月6日(水)
昨夜は熱が38度を超える時もあり、さすがに不安になってきた。頭が朦朧とする。今日は終日砂丘で過ごす予定だったが、この日も私は宿でひとり留守番をすることにした。この旅の山場となるはずの砂漠をパスすることになるなんて、つくづく情けない限りである。砂漠のキリアツメにはずっと憧れていたのだけれど。
カロナールを飲み、滝のような汗をかいたら少しすっきりした。夕方になるとやっと体温が落ちついたので、キッチンでもそもそと卵がゆを作って食べた。さらに白川さんがたくさん持ってきたお菓子やビタミン剤など、喉を通るものをできるだけ食べると、気持ちが前向きになってきた。
夕方、丸山さんと白川さんが帰ってきた。驚いたことにキリアツメがたくさんおり、日中の風が強いなか砂の表面を走り回っていたという。写真を見せてもらったが、紛うことなきキリアツメだ。黒く艶のある体が美しい。
結局、私はこいつの野外での姿をついぞ見ることがなかった。無念。
ナミビア旅行記(6)に続く!
丸山さんも旅行記を同時公開しています! こちらからどうぞ。
by isohaetori
| 2019-07-12 06:00
| 昆虫採集・観察(陸)